top of page

STATEMENT

 2017年の熊本地震は熊本在住の私にとって自然の持つ超越的なエネルギーを肌で体験する機会となった。その体験を契機に自然の超越的エネルギーや畏怖を感じさせる架空の風景のイメージを模型を作って再構築することで現実化し、西洋絵画における伝統的(写実的)なスタイルで描いている。

 自然への畏怖は美学における崇高と言い換えてもいい。神、霊、アニミズムなど古今東西人間の精神活動を生み出してきた源泉でもあるだろう。

 架空の風景のイメージを生み出すインスピレーションは様々であり、現実の風景、過去の絵画、イラスト、広告写真、テレビや映画のワンシーン、アニメやゲームの背景などを参考にすることもある。写実的な風景の図像は現代においては美術の世界よりもむしろ映画やゲームなどの大衆文化において受け継がれているかもしれない。それらを彷彿とさせるイメージを伝統的スタイルで描き出すことで再び美術の世界における絵画として成立させる試みでもある。

bottom of page